SONY α7R IV レビュー:6100万画素のモンスター

5.0
カメラ

6100万画素という、とてつもない画素数を持つセンサーを搭載したフルサイズミラーレスカメラ、α7R IV(A7RIV)。購入してから約2週間、何回か撮影に持ち出したので、レビューしていこうと思います。また、画像サイズが大きいので、通信量注意です。

2020年11月30日、追記しました。

Sony αシリーズ

2020年10月現在、Sonyのαシリーズのミラーレスカメラは、5つのカテゴリを持っており、今回購入したのは、高画素モデルのα7Rの第4世代である「α7R IV」です。ちなみに、以前は万能機であるα7IIを使っていました。

その画素は驚きの6100万画素。現時点のフルサイズミラーレスでは最大の画素数を誇ります。出力される画像ファイルのピクセル数はなんと「9504×6336」、データサイズはRAW1枚で約120MBという大きさ。まさに、モンスターです。

まとめ

  • 総合評価としては、「買ってよかった」
  • 高解像、緻密な感じが凄まじい
  • APS-Cモードをがんがん使える
  • グリップ握りやすく、重たいレンズでも楽
  • 高感度ノイズは、現像時に処理しやすいので、気にならなくなった
  • データ重く、SSD等ストレージの圧迫、データ転送の遅さは気になる

実写レビュー

ここからは、写真を交えながらレビューしていこうと思います。ちなみに、すべての写真で、使っているレンズは、「FE 24mm F1.4 GM」です。SIGMAのズームレンズの作例も追加しました。

また、画像をクリックで拡大できますので、ぜひ拡大でもご覧ください。

まずはこの夜景写真、池袋にあるサンシャインシティの展望エリアから撮りました。なんてことない写真なのですが、実は「7276×4403」までクロップしています。ガラスの上部にガラスの映り込みや、不要な空の面積が多かったので、仕方なくクロップで対応しましたが、それでもこの解像感。

高画素機だからこそ、ためらいなく、大胆にクロップできました。

α7R IV FE 24mm F1.4 GM ISO100 f/11 20秒

 

続いて東京タワーを撮影した2枚。SIMGAのレンズレビューで掲載した画像です。ぞくぞくっとする解像感がたまらん。これも少しだけクロップしています。

α7R IV SIGMA 24-70mm F2.8 36.7mm ISO800 f/3.2 1/160秒
α7R IV SIGMA 24-70mm F2.8 58.3mm ISO800 f/8.0 1/200秒

続いて、スカイツリーのお膝元にある、すみだ水族館での2枚。こちらはクロップなしの写真です。高画素機ということで、気になるのはISO感度を上げた時のノイズですが、ISO800程度であれば特に問題ない印象です。クラゲたちの細かな造形や模様をしっかりと捉えてくれました。また、立体感がよく出ている印象です。

α7R IV FE 24mm F1.4 GM ISO800 f/1.4 1/100秒

α7R IV FE 24mm F1.4 GM ISO800 f/1.4 1/100秒

続いてはテーブルフォト、料理写真です。

オムライスのおいしそうな照りもいいですね。上にかかったイタリアンパセリもしっかりと解像しており、その葉脈のようなものまで見てとれます。サラダやケーキのフルーツなんかはとってもみずみずしく描写できています。

α7R IV FE 24mm F1.4 GM ISO800 f/4 1/160秒

α7R IV FE 24mm F1.4 GM ISO400 f/4 1/125秒

打って変わって、金属系です。ぬめっとした金属光沢もしっかりと。

α7R IV FE 24mm F1.4 GM ISO400 f/4 1/50秒

2020年11月30日追記

購入から約2ヶ月、結論としては、買ってよかったということに変わりないのですが、いくつか欠点も見えてきましたので追記しようとおもいます。

まず、今までのレビューではFE24mmF1.4GM(SEL24F14GM)で撮影した画像でレビューしましたが、SIGMAの大三元レンズSIGMA 24-70mm F2.8でのレビューも投稿しました。こちらの記事もすべてα7RIVで撮影おり、参考画像も載せてレビューしておりますので、よろしければ参考にしてください。

それから、2ヶ月運用していいところ、悪いところが見えてきました。

いいところとしては、ものすごくグリップが握りやすいということです。これは、SIGMAのズームレンズを使ったときに感じました。SIGMAのレンズは比較的重たく、ややフロントヘビーになるのですが、グリップが深く握りやすいおかげでしっかりとホールドすることができています。以前使っていたα7IIだと、握力が結構必要なのではないでしょうか。

また、SIGMAの記事でも書きましたが、焦点距離を1.5倍にできるAPS-Cモードでも2600万画素残るので、躊躇なくこのモードを使うことができています。24mm単焦点であれば、36mm単焦点としても使えますし、24-70のズームレンズであれば望遠端は105mmとなります。画素数は落ちるものの、それでも十分残っているので、スナップなど普段使いであれば問題なしと思っています。

それから、悪いところ、欠点ですが、(分かりきっていたいたことですが)画像サイズでかいっす。。。それに起因して、SSD等ストレージの圧迫、データ転送の遅さ、Macbook Proでの現像時のバッテリー消費の多さなんかが気になります。まあ、データ転送は、その間にコーヒーでも飲んで待ってればいいですし、バッテリー消費については、電源に繋いだりデスクトップPCで現像すれば済むことなので回避が容易ですが、ストレージの圧迫だけは避けられないですね。もちろん不要な写真を消せばいいのですが、個人的にはあんまり消したくない(しょうもない写真もあとから見返すと意味が出てくる。。。ような気がする)ので、NASなんか導入しようかと思っています。

ノイズも、ISO3200でがっつりノイズ乗りますが、現像で処理しやすいので、あまり気にしなくなりました。

おわりに

すばらしいカメラです。EVFを覗いたとき、撮影した写真を見たとき、Lightroomで現像するとき、あまりの高解像度にゾクゾクしました。高価な買い物でしたが、大満足です。

ただ、やはり高感度には弱く、ISO1600程度でも、ややノイズが気になりました。しっかりとした撮影条件で撮影に臨みたいものです。

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